小林よしのり

イスラム国VSタリバン

小林よしのり

2015年 2月 11日


アフガニスタンで米軍が無人機でタリバン元司令官を殺害

したらしい。

この人物は元タリバンだが、今はイスラム国に忠誠を誓って

いるという。

 

なんで今はイスラム国の幹部がアフガニスタンにいるのか?

どうやらイスラム国はアフガニスタンに勢力を拡げようと

してたらしいが、そこでタリバンと戦っているらしいのだ。

なんとアフガン戦争でアメリカが攻撃したタリバンが

イスラム国と戦っている。

 

アメリカは対イスラム国のために、今度はタリバンと手を

組むんじゃないか?

アメリカは、かつてはビンラディンとも手を組んでたわけで、

敵の敵は味方方式で、中東をぐちゃぐちゃにしてしまった。

 

そもそもアルカイダを匿っていたとはいえ、タリバンを

攻撃したことにも疑問がある。

結局、アフガン戦争も失敗で、タリバンは復活している。

わしはタリバンには同情しているので、イスラム国と戦って

いるのなら、タリバンを応援したい。

 

しかし中東は複雑怪奇だ。

欧米が介入して無責任に引っ掻き回すので、どんどん複雑に

なっていく。

日本が欧米と一緒になって、あんな憎悪でこじれた地域に

介入するべきではないのだ。

「積極的平和主義」なんて言ってるが、欧米が積極的に

介入した結果として、現在の「憎悪」と「無秩序」を産んだ。

積極的に介入しても平和にはならずに、結果として「無秩序」

に拍車をかけるばかりなのだ。

内政不干渉の原則はどこに行ったのか?