高森明勅

両陛下のお言葉を踏みにじるのは誰か?

高森明勅

2015年 2月 6日
改めて、「戦後70年」にちなむ天皇・皇后両陛下のお言葉を、
謹んで掲げさせて戴く。

天皇陛下。

先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。
その人々の死を無にすることがないよう、
常により良い日本をつくる努力を続けることが、
残された私どもに課された義務であり、
後に来る時代への責任であると思います。
そして、
これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、
日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、
近隣諸国はもとより、
できるだけ多くの国々と共に支え合って歩んでいけるよう、
切に願っています」

皇后陛下。

「世界のいさかいの多くが、
何らかの報復という形をとってくり返し行われて来た中で、
わが国の遺族会が、一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を
続けて来たことを尊く思っています。
遺族の人たちの、自らの辛い体験を通して生まれた悲願を
成就させるためにも、今、平和の恩恵に与っている私たち皆が、
絶えず平和を志向し、国内外を問わず、
争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を
積み重ねていくことが大切ではないかと考えています」