小林よしのり

貧困の子供には税金は使えない?

小林よしのり

政治・経済
2016年 3月 3日


民主党の蓮舫議員が追及していたが、そもそも子供の貧困対策を

民間からの寄付に頼ろうとしていた事実に驚いた。

国費から出すつもりはなかったのか!

 

しかも国費から出したのは、子供の貧困対策の寄付を募るための

宣伝活動で、2億円!

2億円をポスターや、フォーラム開催や、インターネット広報に

使ってしまい、その結果、集まった寄付が1949万円!

 

2億円を基金に入れれば良かった」という蓮舫氏の発言は、

まったくその通りだ。

 

子供の貧困なんかに国費は出せない、企業の寄付に頼ろうぜ、

これって恐るべき薄情さで、同じ日本人とは思えないし、

同じ人間とも思えない!

 

それで「育休不倫」の宮崎謙介を女性票集めに利用できると、

首相みずから後押ししていたのだから、驚くべき偽善だ!

「育休」まで取ってもらえる裕福な子供には、もっと手厚く、

一日3食食べられない貧困の子供には、当てのない寄付で!

それが政府の考えらしい。

 

政権のPRになる宣伝活動だけは我々の税金を投入し、

貧困の子供には税金は使わない。

冷酷無比の政権を支持するのも、冷酷無比の国民である。

これが民主主義の現実なのだ。