小林よしのり

号泣議員は政治家に対する疑惑を育てる

小林よしのり

政治・経済
2016年 1月 26日


政務活動費の詐欺罪で、史上最も醜い号泣で会見した元兵庫県議

の野々村被告が、ダダこねて裁判所に出頭しないため、異例の

「勾引」で身柄を拘束し、強制出廷させられた。

するとスキンヘッドで出廷したらしく、常に人の予想を超えた

異常な行動をとっている。

 

しかしこれほどまでに常識のない人間が県議会議員に選ばれて

いたのである。

選んだ県民も大勢いたのである。

政治家になろうとする者は、本来、公のために役立とうとする

立派な人間として敬意を持ちたいが、実際のところはどうも

精神年齢も知能も足りないのではないかと思える人間が多い。

私利私欲で立候補しても、簡単に当選するんじゃないかと邪推

してしまう。

 

むしろ政治家は、なりたがる者も少ないから、そもそもハードルが

低くて、馬鹿ばっかり立候補して、たまたま当選してる者の方が

多いのかもしれない。

 

わしに才能がなければ、純粋に人の役に立ちたいという一心で

立候補してたかもしれないが、残念ながら才能が尽きることも

なく、年を取り過ぎたから、もう遅い。

若い世代で、本気で人の役に立ちたい、公のために仕事したい

と思う立候補者が現れればいいのだが。

 

あまりに非常識で、馬鹿な政治家が目立つ気がするので、

他の政治家も基本は疑いの目で見るしかなくなってしまう。