小林よしのり

夫婦同姓=家族の保護、にはならない

小林よしのり

政治・経済
2015年12月22日 04:24


最高裁が「夫婦同姓」は合憲とした。

わしは別にこの憲法判断に意義はない。

結婚前の「氏」が便利なら通称を用いればいいだけだ。

 

「夫婦別姓」が男女同権の象徴であって、少数派擁護の象徴

であって、リベラルの象徴であると思っているのなら、

錯覚だ。

 

一方、自称保守派が「夫婦同姓」を「伝統」と言うのも錯覚

だし、「夫婦同姓」が家族の絆を守ると主張するのは、

もっと大きな錯覚だ。

 

今日の産経新聞「正論」欄に、百地章がこの「夫婦同姓」の

合憲判決について、実に奇妙なことを書いている。

「家族を国が積極的に保護」するのは国際社会の常識だと

書いているのだが、さらに

今こそ憲法に『家族の保護』を明記し、国や社会の手で

積極的に家族を保護していく必要があるのではなかろうか

と締めくくっているのだ。

 

憲法に「家族の保護」を明記するのなら、わしは賛成だ。

それは国民による権力への命令になるから、立憲主義に

適っている。

だが、自民党の第二次憲法草案では、「家族は互いに助け

合わなければならない」として、権力による国民への命令に

なっている。

これは立憲主義に適っていないのだ。

 

やはり百地章及び自称保守派、あるいは安倍政権は、

立憲主義の意味が分かってないのではないか?