小林よしのり

マイナンバー制度と徴兵制は関係ない

小林よしのり

政治・経済
2015年 10月 18日


例えばわしがマイナンバー制度は気色が悪いと言う。

逆らったって、もう遅いのだろうが、国家にプライベートまで

管理されることに拒否反応を示すのは常識だとわしは思う。

だが、そう言うと、それは徴兵制を認める思想と矛盾するのでは

ないかと言う人がいる。

疑問を感じたらどんどん言ってもらって構わない。

 

マイナンバー制度は正確に言えば国家というより「政府」が管理

するものだ。

「国家」は国民の家・共同体のようなものだから、本来、国民が

守るべきものである。

国を守れと言うときに、誰も政府を守ろうとは思わないだろう。

国家=政府と勘違いしている者が多すぎる。

 

イラクやシリアを見れば分かるように、国家が崩壊したら、

国民の幸福も安寧もなくなって、難民として放浪し、他国に移民

して、差別されるしかなくなる。

徴兵制は本来、国民がナティオ(生誕の地)を自主的に守るもの

であり、それは崇高な使命である。

マイナンバー制度は国家のために必要不可欠のものではない。

官僚にとって便利なだけだろう。

 

昼間の職場に隠れて、夜の商売をしている女性たちが気の毒だ。