小林よしのり

小熊英二と竹田恒泰はなぜ共感できるのか?

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 8月 25日


今朝の朝日新聞で、小熊英二が竹田恒泰の論を正論のように

扱い、8月8日の天皇陛下のビデオメッセージについて

疑義を呈している。

 

「本来このような形で公にしてはいけないことであった」

という竹田の考えを支持しているのだ。

 

こうなるだろうなとは予想していた。

戦後民主主義の信奉者であり、護憲派である

という点では、小熊と竹田は完全に一致して

いる。

 

笑えるのは、百地章だ。

竹田との違いは改憲派であることだが、憲法学者なので、

「国民主権」に嵌っている、その時点で戦後民主主義の

影響下にあり、矛盾を抱えた哀れな存在なのだ。

 

自称保守派はこういう思想的矛盾を見抜けない。

頭が悪いからしょうがないのだが。

 

小熊英二が竹田恒泰の議論に共感するのは、天皇の政治性を

完全に封じたいという情熱が一緒だからだ。

その先にあるのは何か?

実はその先ではこの両者の考えは、まったく両極に分かれる

危険しか待っていない。