小林よしのり

シールズは民主主義に関心がなかった

小林よしのり

政治・経済
2016年8月20日 04:05


シールズが解散したということで、朝日新聞や東京新聞など、

神輿に担いできたメディアが、その意義を肯定的に検証しよう

としている。

だが、最も肝心な点は、彼らが決して若者代表ではなかった

ということであり、むしろ若者から「左翼だ」と敬遠された

という事実だ。

 

「来年は安倍政権はない」と言ってた彼らの代表者が、いかに

驕っていたかということも検証せねばならないと思うが、

左翼メディアはその点を隠蔽してくる。

そんな検証の仕方では、市民運動の限界を突破することは

不可能である。

 

そもそも「民主主義とは何だ?」と言いながら、民主主義の

選定図書まで選んだ彼らは、実は民主主義には関心がない。

デモをしておけば民主主義としか思ってない。

「若者は純粋だから」では済まない問題である。

 

朝日新聞も東京新聞も、それほど民主主義に関心があるなら、

わしが描いた『民主主義という病い』(幻冬舎)を論評すれば

いい。

反対があるなら批判すればいい。

シールズの批判もこの本で描いているが、彼らは反論できる

のだろうか?

都合の悪い意見は無視するというのでは、熟議が必要な

民主制の根本を踏みにじる行為だから、話にならない。

 

偽善・欺瞞で民主主義を論じても、百害あって一利なしである。

 

 「ゴーマニズム宣言Special」『民主主義という病い』