小林よしのり

血脈のドグマなど尊敬しない

小林よしのり

皇室・皇統問題
2016年 8月 10日


今日のニコニコ生放送の議論は、わしとしては実りがあった。

天皇に関して、わし自身が血脈を尊敬しているのではない

ということが、はっきり自覚できたからだ。

 

血脈は革命を封じるツールとして有効であるが、血脈を

崇め奉る気にはなれない。

ましてや男系Y染色体信仰というものが、わしの中には全然

芽生えない。

 

わしはやはり一代一代の天皇の「人徳」を尊敬しているのだ。

昭和天皇の人徳も、今上陛下の人徳も尊敬している。

 

大田俊寛という宗教学者が「血脈のドグマ」が大事だと言って

いたが、彼にはそんなドグマを本気で信奉する気持ちがあるの

だろうか?

わしには「ない」と言い切れることが自覚できた。

 

そもそも神道には教義もないし、布教もない。

西洋の一神教と違って、ドグマがないのが日本教である。

日本国民の深層心理にも、ドグマはないとわしは思う。