小林よしのり

「SAPIO」の打ち合わせを終えて

小林よしのり

日々の出来事
2016年 8月 2日


『大東亜論』のわしのペン入れを終えて、「SAPIO」の

編集長を交えた打ち合わせに行った。

 

次の号から担当編集者が替わる。

柏原くんはたった一年だったが、ツーカーになったと

思ったら交代だ。

 

だが新担当の中澤くんも一年前まで担当だったので、

すぐにカンを取り戻してうまくいくだろう。

 

あと3・4回で「自由民権篇」を終え、来年初頭には

単行本になるだろうということ、そのときの単行本用の

企画案などを話した。

 

今描いてる「自由民権篇」は『大東亜論』の第三部に

なるが、まさに日本の「民主主義」の黎明期になる。

『民主主義という病い』(幻冬舎)とも連結する物語

なのだ。

 

「民主主義」の黎明期の推進力になったのが、戦後に

GHQから「右翼の源流」と認定され、歴史の闇に

消されてしまっていた玄洋社である。

 

日本の「民主化」が世界とは全然違う発展の仕方をした

ことを知っておかねば、日本国民としてはまだまだ完成

しない。

明治時代に、右翼も左翼もない。

尊皇は常識であり、愛国が普通にあり、権力をとる手段

を学ぶ時期があった。

この感覚を伝えるには物語の手法をとるのが一番良かろう。