小林よしのり

消耗するギャグ漫画だなあ

小林よしのり

日々の出来事
2016年 7月 5日


くたびれた。激しく消耗してしまった。

単行本『おぼっちゃまくん』のコンテを描いていたのだが、

ようやくネームを入れながら、コマを割り終えた。

第一章は32pになった。

 

キャラに成りきって描くと、生命力が吸い取られるような

気がする。

顔が痩せたような気がする。腹が出たような気もする。

 

「コロコロアニキ」の一本より、社会風刺を効かせた、

もっと毒々しいものになった。

やっぱり格差社会の時代にこの作品を描くと、

貧ぼっちゃまの存在が自然に大きくなってきて、

御坊茶魔と緊張した関係になってくる。

昔は貧ぼっちゃまがパロディだったのだが、

今はリアリティーを帯びる。

意図しないでも、そうなってしまうのが時代の不思議さだ。

 

明日は一コマ一コマ、絵を入れながら、さらにネームを

補強していく作業だ。

 

今日はもうこれ以上、仕事はできない。くたくただ。

録画しているテレビのニュースやドラマを見ながら寝る。