小林よしのり

EU離脱は自然な愛国心の結果である

小林よしのり

政治・経済
2016年 7月 2日


日本中の、いや世界中のマスコミや識者が英国の国民投票に

よるEU離脱の結果を嘲笑している。

なんと英国内の離脱派の政治家まで、この結果の反響に驚き、

自信を失っているのではないかという疑いすらある。

 

だがわしは奇しくもこの国民投票の結果を支持する、

世界でもごく少数派の人間である。

 

本来わしは『民主主義という病い』を描いて、民主主義への

懐疑を表明した者である。

ならば国民投票という直接民主主義など、唾棄すべきだと

いう立場になるのが自然だろう。

 

ところがわしはこの度の英国の国民投票の結果を、意外にも

妥当であり、天の采配だと受け止めている。

このわしの態度には矛盾があるように感じないか?

 

だがしょせんEU離脱の結果を、「感情的」に批判している

のは、残留派を支持する連中の方なのである。

EUとは何なのか?

EUの実態とはどういうものなのか?

それを知らないで、えらそうに「老人が若者の未来を奪った」

と「感情的」に非難しているマスコミには反吐が出る。

 

EUという高邁な理想に逆らう英国という決めつけは果たして

正しいか?

長い文章になるので、来週火曜配信のライジングで説明しよう。