小林よしのり

若者は「将来不安」のない日本を知らない

小林よしのり

日々の出来事
2016年 6月 27日


以前、ライジングコメント欄で、「高度経済成長の頃は

将来不安ってなかったのか?」という質問があった。

答えから言うと、「なかった」のだ。

 

会社は終身雇用だし、給料は毎年上がっていたし、金利も

上がり続けていたから、ローンを組んで一軒家を買って、

家族を養って・・と将来のプランを組んでいればよかった。

将来不安なんかあるはずがない。

 

植木等は「サラリーマンはー、気楽な稼業ときたもんだ?

と「スーダラ節」を歌って、大ヒットさせていたくらいだ。

子供のころは、この歌の無責任っぷりが大好きだった。

 

しかし、今の若者は「将来不安」があるのが当たり前だ

と思っていて、話が通じなくなっている。

ある意味、戦前の歴史なんか議論してる場合ではない。

戦後の歴史すら世代によって分断され、歴史喪失の事態が

到来している。

 

何とかしなければならない。

ノスタルジーではなく、何とかしなければならない。