小林よしのり

「民主主義という病い」を右派と左派はどう読むか?

小林よしのり

新刊情報
2016年 5月 29日


『民主主義という病い』(幻冬舎)が今、読者に届いている

本であるが、高橋源一郎が民主主義の権威であり、

シールズちゃんたちが民主主義の象徴のように思い込まれて

いた去年までの風潮がいかにバカバカしいものであったか、

よくよく点検してみてほしい。

 

「反知性主義」という言葉を使うならば、彼らの本と、

わしの本のどちらに知性が宿っているか、真摯に比較して

もらいたい。

両方を読み比べてもらっても全然かまわない。

 

そして右派左派を問わず、なぜ日本人はブームに流される

のかをよくよく考えてもらいたい。

戦前にマスコミも国民も南京陥落を歓迎一色になった

ことは知っているだろう。

戦争に突き進む風潮に、疑問を呈す意見は、国民の「空気」

として封じられていたことも知っているだろう。

 

ならば「民主主義」をよく分かりもしないで、これを徹底

させれば社会は良くなると信仰している愚かさを批判する

わしの本にも耳を傾けたらどうだろう?

朝日新聞は、そして産経新聞は、この本をどう見るのか?

民主主義バンザイの知識人たちは、この本をどう批判する

のか?

ぜひ聞いてみたいものである。