小林よしのり

「立憲主義」の解釈は間違ってない

小林よしのり

政治・経済
2016年5月2日 11:03


産経新聞の「正論」欄で、西修が「はびこる『立憲主義』

という妖怪」という文章を書いている。

第一に、西氏は「憲法とは国家権力を縛る」という定義が

あいまいだと言う。

 

そして立憲主義の本質は「国家権力の恣意的行使を制約する」

ことにあると言う。

一緒じゃないか!

「権力の暴走を阻止するのが、立憲主義の根本的な考え方

である」とも書いている。

同じじゃないか!

 

2に、「憲法を守らなければならないのは、国家権力で

あって、国民ではない」という説を否定する。

国民が憲法を守るのは「理の当然」だから、第99条に入れなか

ったのだと言う。

憲法の条文のすべてが権力向けでないのは「理の当然」であって、

「国民の3大義務」が憲法にも明記してあり、それは

「教育・勤労・納税」である。

これ以外の条文を、国民が守るべしとするのは異様な解釈である。

 

わしは、憲法上の国民の義務を、これ以上増やす必要はないと

考える。

なんでそんなに縛られたいのだ?マゾか?

 

「国家権力は悪」という左翼的な考えは、わしは持たないが、

それでも国家権力は、自衛隊と警察・公安という「暴力装置」

(マックス・ウェーバー)を持ち、税金の取り立てでも裁量が

任されているのだから、国民からは恐ろしい存在である。

 

権力は、国民にとって必要だが、恐ろしい存在なのだ。

 

したがって近代憲法を採用するのならば、「立憲主義」はあくま

でも、「権力の暴走を国民が阻止する」ことが前提でなければ、

受け入れられない!
国民の、権力に対する命令書であることが、前提である!