小林よしのり

民進党の野田幹事長はブレないよ

小林よしのり

日々の出来事
2017年 3月 9日


朝日新聞の今朝の報じ方によれば、全体会議で、野田幹事長が

「特例法の要件に、天皇の意思が盛り込まれるか?」と質問

していたから、民進党が特例法容認に転換したかのような

書き方をしている。

「今後は典範改正の書きぶりによって、特例法を容認できるか

どうか検討することになりそうだ」と書いている。

社民党も特例法容認を示唆したらしい。

 

だが、この朝日新聞の見かたは間違っている。

読売新聞も安倍政権寄りだから、特例法で済ませるための

世論誘導を行っているので、信用しない方がいい。

 

山尾志桜里氏から電話があったが、野田幹事長はすでに

完璧に理論武装していて、自信を持ってるらしい。

全体会議をリードしているのも野田幹事長だという。

 

交渉の中の一部の言葉を取り上げて、新聞各社が、民進党が

妥協しそうだと報道するのは「世論誘導」だろう。

読売・産経は安倍政権の広報紙だから、初めから眉に唾つけて

読むのが常識だが、朝日新聞も権力に弱い。

 

記者の中にも、「退位させればそれでいい」くらいの安易な

考えしか持っていない者が多いのだろう。

 

しかし高村氏の「付則に皇室典範そのものと特例法の一体性

を示す文言を入れる」というのは論理矛盾が甚だしい。

だったら素直に皇室典範の本則に退位のルールを書き込めば

いいだろうが!

 

まっすぐ身体を伸ばすのを嫌がるあまり、くねくね逃げ回っ

て自分の身体が絡まってしまった蛇みたいだな。