小林よしのり

櫻井よしこに「理」はゼロである

小林よしのり

皇室・皇統問題
2016年 11月 20日


櫻井よしこが産経新聞の「皇室制度を考える」で

「配慮と国家のあり方は別」と主張している。

天皇陛下への配慮は「情」に過ぎず、摂政を置いて退位させ

ないのが「理」だと言うのだ。

もはや狂ってると言うしかない。

 

そもそも最終的に政府が「退位はご遠慮願います。摂政を置く

ことに決定しました」と言えると思ってるのか?

男系固執継承にしろ、コイツらが主張しているのは常に

「不可能」な「妄想」だけなのだ。

100%「不可能」なことを産経新聞の読者に押し付けている。

オウム真理教と同様のカルト・イデオロギーである。

 

「情」と「理」は、すでに一般国民の間で融和して、天皇への

承詔必謹の態度として表れている。

東京新聞が加盟する日本世論調査会が5・6両日で実施した

「皇室」に関する全国面接世論調査では、女性・女系天皇の

容認派は85%で、反対はわずか10%だったという。

生前退位は「できるようにした方がよい」は89%、「現行制度

のままでよい」は9%だった。

 

櫻井よしこは自分には「理」があると妄信したいのだろうが、

羞恥心はないのか?

「保守」という概念をもうとことん疑った方がいい。

時代も現実も無視して、天皇陛下に叛逆することが、本当に

「保守」なのか?

真剣に考えないと、この国は終わってしまうぞ。