高森明勅

行政の公平・公正とは

高森明勅

2017年 7月 27日

一昨年(平成27年)の12月、
京都産業大学が獣医学部新設について文部科学省を訪れ、
相談したら「獣医学部は認めることが出来ない」と門前払い。

これは、今治市の課長らがわざわざ首相官邸に呼ばれて、
安倍首相の代理の首相秘書官から
希望に沿えるような方向で進んでいます」と太鼓判を押して貰って、
「さすが加計さんだ、
首相とも話ができるんだ」と盛り上がった、
8カ月後。

この扱いの違いは一体、何だ。

京都産業大学が「首相の“お友達”ではなかったから」と
考えるしかない。

行政に求められる公平・公正が、無残に“歪められた”と
理解するのが、
普通の感覚だろう。