高森明勅

政府の嘘

高森明勅

2017年6月22日 22:00

政府は嘘を吐いてはいけない。

言う迄もなく、国民が政府を信用しなくなるからだ。

国民が政府を信用しなくなると、
政策全般の実効性に
深刻なマイナスの影響を及ぼす。
ばかりか、
公的秩序への信頼感も毀損しかねない。
政府の嘘は、
道徳的な意味だけでなく、実利的にも巨大な悪。

だから従来、ありのままに公表できない内容は、
“霞が関文学”
的に誤魔化して来た。

「調査はしたが、文書の存在は確認できなかった」とか。

これは「存在を確認できない範囲でしか調査をしなかった」
ということ。
でも「存在しない」とは言い切っていない。
ギリギリ嘘は吐いていないのだ。
勿論、限り無くそれに近い表現。
そうであっても、全くの嘘は極力、避ける。
それが(
政治家ではない)官僚のプライドであり、モラルだったはず。

しかし、加計学園を巡る問題では、遂にそのプライドもモラルも、
かなぐり捨てたように見える。

首相が平然と嘘を吐く。

そうすると、内閣官房長官以下、
皆、
見え透いた嘘を吐き続けるしかなくなる。

行政の実務を担う官僚らも同じ。

嘘を吐きたくない人らも、それを強要される。

そんな光景は見たくない。