小林よしのり

慰安婦問題について一言

小林よしのり

政治・経済
2018年 1月 21日


慰安婦の問題は日韓では国と国の条約のレベルでもう

終わっていたのだ。

 

一旦結んだ条約は絶対にやり直してはいけなかった。

オバマ政権のとりなしで結び直した日韓合意が失敗だった。

日韓合意はアメリカの「内政干渉」を受け入れた日本政府

の失敗だ。

 

どんな個人的な感情も、国家間の条約で済んだものは

済んだもの。

個人が相手国に対して、自国の政府を飛び越えて、

謝罪や賠償を求めるのは国際法として認められない。

 

謝罪も賠償も、国家間で終わったら、国民は自国の政府の

決定に従うしかない。

条約締結終了後は、自国の政府にだけ文句言えばいい。

この原理原則を揺るがすと、国際社会は無秩序になる。

 

わしも個人的な感情では、慰安婦には感謝している。

だが韓国人は、元慰安婦が日本人に感謝されることを

望まないだろう。

元慰安婦は犠牲者でなければならない、性奴隷でなけれ

ばならないと韓国人は思っているから。

被害者でなければ気が済まないのが韓国人の感覚だ。

 

そんな感性は韓国特有のものだから、日本人が理解できる

はずもないし、手当てできるはずがない。