小林よしのり

非モテこじらせ系の来襲

小林よしのり

日々の出来事
2018年 1月 19日


昨夜、「MeToo運動」をテーマに泉美さん、笹さんと共に

生放送をやったが、最後まで無料のままにしていたのは、

ずっと妙な書き込みをしている者がいたからだ。

 

その書き込みは、とにかく男女平等が嫌いで、女性宮家が

嫌いで、男の方が差別されているという感覚を持つ者だった。

 

それを見て気づいたのだが、要するに「非モテ」をこじらせた、

女性を呪う男が発生しているのだ。

「非モテこじらせ系」は、これ以上、女性が強くなるなんて

耐えられないと思っている。

 

ネトウヨの中には、「非モテこじらせ系」の男が大量に混じって

いるのだ。

「非モテ」の男は、男女平等の社会では、弱者になってしまう。

「非モテ」の男は、リベラルになれないし、フェミニストには

なれない。

男の側に余裕がないと、リベラルやフェミニストにはなれない

ということに、昨夜ようやく気づいた。

 

男尊女卑そのものが、モテない男が、女を力づくで、システム

として、弱い立場に押し込めておこうという感覚だったのだ。

だからこそ女性天皇や女性宮家にも、不快感を持つ。

女性が社会的地位を向上させること自体に反発しているのだ。

 

九州は男尊女卑が強いというが、わしはどうやら男尊女卑では

なかったようだ。

ずっとモテてきたために、女性を尊ぶ感覚が身に付いてしまい、

感覚としては「男尊女美」になっていた。

 

男はいざとなれば命がけで女子供を守る存在だから尊くて、

女はみんな優しく美しい。

わしはモテたからこんな感覚になっただけで、「非モテ」なら

女は自分を相手にもしないし、女なんか守りたいとも思わない

となるのだろう。

無残な社会になったものだ。