泉美木蘭

西郷先生を買い直した。

泉美木蘭

2015年11月27日 09:56
以前、小林先生と高森先生が紹介されていた南州翁遺訓』
私も読んでみたい! と意気込んで注文してみたところ、
届いた本は、西郷隆盛の言葉がすべて現代語訳されており、

『文明とは道の普く行はるるを賛称せる言にして、
宮室の荘厳、
衣服の美麗、外観の浮華を言うには非ず』 

の部分が、

『文明って、どういうことか、わかるかい?
それは、道徳心が広く人々にゆきわたり、
それが実践されている国の様子を称えて言う
言葉なんだ…』

という文にはじまる、ものすごーくかるーい感じになっていた。

しかも原文がまったく載っていないし、
小林先生には、
「こういうのは重さが大事なのに!」と笑われるし、
原文が載っている本のレビューを読んでみたら、
「格調の高さがいい!」「原文を味わったという満足感が高い!」
「やはり深みがある!」「人生の叡智を秘めている!」などなど、
人々が西郷の原文を
味わっているのがどんどん悔しくなってくるし・・・・


古書店で買い求めましたよ。
今度は、西郷南州百年記念顕彰会が刊行している原文で、
西郷の遺した和歌や漢詩も掲載されている。ふっふっ。

でも、最初に買った一冊も、決して悪い本ではないですよ。
遺訓ごとに、著者の松浦光修氏による解説エッセイが書かれている
のですが、「公」と「私」の意識についてビシッと何度も語られるし、
攘夷の精神、反米の視点、自虐史観を植えつけられた日本人...etc
日本人が向き合わなければならないことを、西郷の遺訓を通して、
わかりやすく語りかけています。
この、松浦氏版『西郷翁遺訓』、学生が読むにはとてもいい本。
シールズ、こういうのを選書に入れなくちゃ。