泉美木蘭

アパート、こもごも。

泉美木蘭

2015年 8月 6日

うちのアパートは宗教の勧誘のターゲットになりやすい。
見るからに困ってる人が住んでいそうな外観だからだ。
なかなかにしつこい人、怪しい人もいるので、
これまでいろんな断り方を考えてきた。
今朝も、汗だくで訪ねて来た女性が、インターホン越しに
「生活のお悩みごとや、つらいことはおありですか?」
といきなり聞いてくるので、ためしに、

「うん、5万ほど貸してもらえへん?」

と伊勢弁で言ってみた。
(『もくれんの おーちゃくな伊勢弁講座』、配信中ですよー!)

「そ、そういったことではなくて。お悩み、ですね・・・」
「せやから、金やね。5万ほど。どう?」
「いえ、それはちょっと・・・」

女性はそれきり絶句してしまい、そそくさと帰っていった。
あの人、もう来ないと思う。

きのう、隣りのおじさんの孤独死の話を途中まで書いたところで、
小林よしのり先生からメールをいただき、
ライジングで書いたらどうだろうとアドバイスをいただいたので、
現在連載中のヤマトタケルがひと段落ついたころに、
改めてこの話を取り上げて書こうと思う。
現在進行形だし。

隣人の死を目撃するって、自覚以上にインパクトの強いことだった
みたい。書いたものを自分で読んでそう思った。
昨夜は、孤独死の起きた部屋の特殊清掃を行う会社のブログを
じっくり読みこんでしまった。

隣りのおじさんの部屋は、いまだ閉め切られている。