泉美木蘭

同級生

泉美木蘭

2015年 3月 17日


昨夜はライジングの原稿を仕上げたあと、
小中学校の同級生3人と再会して食事をした。
卒業式以来だったけれど、みんなまったく変わらない。
いやいや、大人になって、見た目はかなり変化している
はずなのだけど、なにが変わらないって、
みんな、笑顔が子供のころとまったく同じ。
「お久しぶり!」
と言うなり、きゅるきゅるっと時間が巻き戻り、
ぱかーんと記憶の蓋がはじけ飛んだ。

誰が好きだったとか、
実は誰々と女子のなかで権力争いをしていたとか、
あの先生はその後、校長になったらしいとか、
熱血先生の授業でツバがふりかかってきて辛かったとか、
大笑いの思い出ばなしは尽きることなく、
久しぶりに地元の方言ばりばりで話すことができたのも
楽しくてしょうがなかった。

男子2人は、
「俺ら『おぼっちゃまくん』好きやったよな!」「そうそう!」
と盛り上がって、『ゴー宣』も全部読んでいると言っていた。
そこから、
「ブログも、泉美さんが『わしズム』に書いてたのも読んだよ」、
「いつか子供時代の話を小説にして欲しいなあ」
と、言ってくれた。

私は、自分の田舎に向けてはかなり恥ずかしい作品ばかり
書いてるし、私生活もはげしく悪目立ちしているので、
いままで同級生と会うのはちょっとバツ悪いなあという
感覚が心のなかにあったのだけど、
あまりにも自然に応援してもらえて、うれしかった。

地元では、ちょくちょく集まりがあるようで、
フェイスブック上でその写真を眺めていたのだけど、
東京へ出てきて、そのまま暮らしている同級生組は
数少なく、なかなか会うこともなかったので、
機会を作ってくれたO君に感謝だ。