小林よしのり

まだまだ青春を駆け抜ける

小林よしのり

日々の出来事
2018年 4月 7日


今まで描き下ろしで描いていけばいいと思っていた

スタイルを、雑誌連載型に変えたが、連載4本を

順調にやって行けるかどうか、まだ分からない。

今のところ綱渡りだ。

 

チーフ広井によれば、『おぼっちゃまくん』のペン入れを

始めたときには、次の『おぼっちゃまくん』のコンテが

仕事場になければならない。

『大東亜論』のペン入れを始めたときには、次の

『大東亜論』のコンテが仕事場に届かねばならないのだ

そうだ。

 

週刊連載と同時並行で、この2本を描いていくしかない

のだという。

誰かが病気をしたら、原稿は落ちる。

それを克服するには『おぼっちゃまくん』と『大東亜論』

のコンテが1か月先まで進んでいなければならない。

残念ながらわしがまだそこまで進行できていない。

やらねばならぬのだが。いや、絶対にやるのだが。

 

まさかわしが64歳にもなって、週刊連載+3本の連載を

抱えることになろうとは思ってもいなくて、だが、幸い

にもチーフ広井が「青春だ!」とやる気満々。

ポカQも緊張感が漲る指導的な役割を発揮し始めた。

 

殿が愛人と独立したら、カネの切れ目が縁の切れ目に

なったかのように、残された軍団がグダグダになって

いるが、あれは子分がお荷物になっていたからだろう。

 

よしりん企画は、スタッフ全員が職人であって、わしの

仕事には必要不可欠、運命共同体だから、わしが潰れ

たら、全員解散。

そのときの保証も考えている。

だが、我々はまだ青春であって、漫画制作の道を邁進

するのみだ。