小林よしのり

「SPA!」『ゴー宣』に写植の間違いあり

小林よしのり

日々の出来事
2018年 4月 3日


6時に起きてしまった。

SPA!」『ゴーマニズム宣言』を読んでみると、68pに

「庶民目線でオウム裁判をしていた」とある。

これは間違いだ。

「庶民目線でオウム批判をしていた」である。

 

もっと酷い間違いがある。

69pに「したがって「集団的自衛権」を容認したまま

「自衛権」を明記する安倍改憲案は反対である」とある。

これは「自衛隊」を明記する・・であり、「自衛権」では

ない。

これは意味が変わってしまうほどのかなりダメな間違い

である。

 

最近ずっと写植の間違いはなかったのだが、何で

こんなに間違いが多いのか?

文字・写植の間違いは、わしがコンテの段階で間違って

いる場合と、秘書岸端の段階で間違った場合と、編集部

で間違った場合がある。

 

コンテを確認してみたが、わしは「オウム批判」と書い

ているし、「自衛隊」と書いている。

すると、岸端か、編集部で間違ったことになる。

 

わし⇒岸端⇒担当・織田⇒さらに編集長までチェック

する人物は上がっていくはずで、どこかで気づいてくれ

ないと困る。

 

わしがコンテの段階で、間違っていたとしても、誰かが

気づいて修正しなければならない。

ましてや、わしのコンテで間違ってないのに、商品と

して間違っているのは、全然ダメだ。

 

「自衛隊」か、「自衛権」かというのは根本的な問題

なので、読者に誤解されると思うと残念である。

どこで間違ったのかを確認して欲しい。

 

官僚じゃないんだから、プロなら間違いがあっては

ならない。

データの間違いや、改ざんが許されるのは、民主制の

基本を預かり、国家運営の土台をつくる「公」の仕事

をしている官僚だけである。

漫画作品をつくるプロの現場では、絶対にあっては

ならない。

例えわしが指示しても、間違いを見逃してはならない。

プロのクリエイターは、官僚より厳しく仕事をしよう!