小林よしのり

東大信仰と佐川宣寿の人生観

小林よしのり

日々の出来事
2018年 3月 16日


羽鳥慎一のモーニングショーでくだらないのは、いつも

東大信仰や、エリート信仰を持ち出すところだ。

わしは『東大一直線』『東大快進撃』で、東大信仰を

風刺した漫画家だから、あの番組の出演者の東大信仰の

感覚がまったく分からない。

 

「私は偏差値トップ」「私は東大を主席卒業」と、いくら

プライドを持ったところで、「今のそのザマは何だ?」

と言われたらおしまいだろう。

 

東大を出て、財務省トップにまで出世しながら、

あきれたことに、最後は「国民を騙す権力の犬」として

終わるのなら、「おまえの人生は何だったのだ?」と

問われるしかない。

 

わしは「公僕」を尊敬する。

(公のしもべ)になれない官僚なんか意味はない。

偏差値ゲームが好きだっただけで、使命感がなかった

官僚だから、国民を裏切るのだ。

 

佐川宣寿は証人喚問で「個人」を取り戻すのか?

「個人」を回復して、最後に本物の「公僕」となって、

権力と対峙するのか?

 

それとも「トカゲの尻尾」に徹して、腐敗した権力の

捨てゴマになる人生を選ぶのか?

証人喚問では、佐川宣寿の人生観が見られることになる。

楽しみだ。