小林よしのり

「実力」ではない、「戦力」だ。

小林よしのり

政治・経済
2018年 2月 23日


山尾志桜里氏が言う通り、92項を残して、

自衛隊の合憲違憲の論争に終止符を打つことは

できない。それはその通り。

 

自衛隊は戦力ではなく、実力だと詭弁を弄しても、

「実力」なんて言葉は日本語としてもおかしいし、

外国人は意味が分からないだろう。

 

「実力」とは何か?

「わしには実力がある」と言っても何の実力か分から

ないだろう。

「わしには、漫画を描く実力がある」と言えば分かる。

 

同様に、「自衛隊には、侵略軍と戦う実力がある」

言えば分かるのだ。

従って「戦う実力」=「戦力」になる。

92項が禁じている組織を日本国は持っているのだ。

 

だが、安倍首相が憲法の「議論」を促しているのは、

まったく正しい。

「徹底的な議論が必要で、その場は憲法審査会だ。

どのような条文を書くか、私は国会に任せる。私が

一石を投じたことで皆さん方もこうやって議論を

始めたわけだから、ぜひ議論を深めていただきたい」

安倍首相のこの言葉は間違っているか?

 

議論は民主主義の基本である。

議論をしたくないというのは、民主主義の否定。

堕落でしかない。

野党の方から、わしに反論があれば、ぜひ言って

ほしい。

なんなら公開討論に応じよう。