泉美木蘭

ス、スメルハラスメント・・・

泉美木蘭

2016年 8月 30日

ニュース番組見てたら、「スメル・ハラスメント」なるものが特集されて
いて、びっくりしてしまった。
ある企業は、社員の加齢臭や汗臭などが職場環境を悪くしているとして、
男性社員を集めて、体臭の成分を凝縮した液体のにおいを嗅がせたり
あなたたちのココが臭いんですよ、と自覚させる講習を行っていた。
講習を受けた若手の男性社員は、
「抗菌効果や香り成分のあるシャンプーを選ぶようにする」
と言っていて、なんだか気の毒な気分になっちゃったよ。

タクシー会社は、乗車前に、男のドライバーどうしで、体のにおいを
嗅ぎあって「はい、臭くないです」と言いあっていた。
「最初は恥ずかしかったけど顧客サービスだと思えば慣れた」そうだ。

そりゃ、臭い人はいて、それで心理的にダメージを食らってしまうことは
私もあるし、自分も清潔にしなきゃいけないわとは常に思っているけど、
ちょっと潔癖がすぎるような・・・。
湿気のなかで揉まれて通勤したり、外回りの営業をしたりして、
汗だくになってしまう人たくさんいるやん?

それを「ハラスメント(嫌がらせ)」呼ばわりする風潮を企業が率先して
作るのって、いいのかなあ・・・って気がするんだけど・・・。

しかも、男の臭さばかり言ってるけど、女も臭いしよ。
わたし、遭遇して、自分も気をつけなきゃと思うことあるもん。
でもそれ言うと、今度は「セクシャル・ハラスメント」だもんなあ。
しかし、いろんなハラスメントが人を追い詰めるなあ。
このスメルハラスメントで、自分が臭いんじゃないかと気にしすぎる
強迫神経症患者も出てくるぞ?
「ハラスメント・ハラスメント」だよ、まったく。