泉美木蘭

不思議の国のHanada・・・

泉美木蘭

日々の出来事
2018年 11月 4日

一週間前に買ったきりまだページをめくれていなかった
「Hanada」の最新号を読みはじめたら、
トップバッターの小川榮太郎氏「私を断罪した者たちへ」
という独占手記がいきなりわけがわからなくて、
気になるところに鉛筆で
書き込みながら読んでいったら、
はてなマーク
だらけになってしまった。

どのみち肉体の交わりなんて獣性と暴力性があるものだろう
という
リクツで、性的「指向」と性的「嗜好」をごちゃ混ぜに
して
いるし、
『新潮45』の自分の差別論文を、シェイクスピアの『リア王』や、
ドストエフスキーの『罪と罰』などと同一視して反論する論法も
あまりに子供じみているのでは…と首をかしげてしまった。

さらに、差別批判への反論に、自分の人脈の話をがんばって
書き込んでいるのも
意味が分からない。
福田恆存全集の編纂者が私に目をかけてくれていたんだとか、
優れた音楽評論家の先生が私の新人原稿を『新潮』に推薦して
くれた
んだとか、
福田和也氏の弟子が私の家に出入りするうちに物別れして

悪縁が重なり、2003年の新潮新人賞を落選させられたとか、
その時の新人編集長だった人が、今回『新潮』の編集後記で
私を断罪しやがったとか…。
つまりは15年前の落選の恨み言なんだもん。

しかし、あの差別論文には、新潮社の校閲3名のチェック
入っていて、まったく指摘がなかったという。

本当にそうだったのかと変なため息が出た。