高森明勅

「スマート化」の脅威

高森明勅

政治・経済
2018年 7月 15日

スマートフォンからスマートホーム、
スマートカーからスマートシティへ。

スマート化の趨勢はとどめ難い。

田中道昭氏『2022年の次代自動車産業』を読むと、
その未来図の一端を窺う事が出来る。

だが、スマート化が進めば進むほど、
国家やテロリストによるサイバーテロの脅威は、
極大化する。

更に国家や企業によって、
あらゆる個人情報が、
極めて容易に収集出来るようになる。

映画「スノーデン」(オリバー・ストーン監督)
が伝えた、アメリカの国家機関による全世界の「監視」
(日本の場合、国民監視の他、送電網やダム、病院等への
マルウェアの埋設にも触れていた)すら、“牧歌的”と
感じてしまう未来が、すぐ目の前に迫っているのではないか。