高森明勅

考古学を学ぶミス日本

高森明勅

日々の出来事
2020年 1月 25日

1月20日、「ミス日本コンテスト2020」が東京・新宿の京王プラザホテル
で開催された。

グランプリに輝いたのは小田安珠(あんじゅ)さん。
慶応義塾大学で考古学を学んでおられる。
私はかなり前から毎年、コンテストの最終選考に残ったファイナリストの
皆さんに、彼女達が背負うべき「日本」とは何かについて、勉強会で
レクチャーしている。
最初、主催者から「ファイナリストは僅か十数名しかいないのですが、
少数でもご無理をお願い出来ますか」と打診を受けた。
「無理なんてとんでもない。万難を排してお受けします」と、
“下心”全開で快諾した。

それから現在まで、果たしてお役に立ているのか分からない。
それでも、彼女達が受けるレッスンのトップバッターとして、
私の講義が位置づけられているようだ。
本選前日の激励会では、私自身の都合で中座した為に、ファイナリストの
2人にしか声を掛けることが出来なかった。
その1人が小田さんだった。

「ロングドレスを着るのも初めてで、これをを着ているだけで緊張します」
と正直に話してくれた。
大学で考古学を学ぶきっかけの一つは、「インディ・ジョーンズ」への
憧れがあったと、愉快なことを言う。
「去年はミス日本にチャレンジしたので、行きたかった発掘調査に参加できず、
残念だったので、今年こそ参加したい」と意欲の述べていた。

それに対し、私は「でも、明日の結果が素敵なことになれば、
それもどうなるか分からなくなるかも」と応じていた。
実際に「素敵な結果」になった。
小田さん、おめでとう。彼女の座右の銘は「泥臭く、粘り強く」。

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