小林よしのり

怒りと失望の天秤

小林よしのり

日々の出来事
2019年 12月 15日

関口宏の番組で、「国民はもっと怒らねばならない」と
言っていた。
それは分かるが、怒っても代替案がない。

野党の「与党精神」のなさが酷すぎて、替わりにやらせ
たら、もっと最悪になる危険性があると直感するからだ。
あんな野党が小選挙区制だからと集合しても、より一層、
旧社会党に近づくだけのこと。

立憲民主党が正月に伊勢神宮と出雲大社を参拝するそうだ。
それが保守層の取り込みのためらしい。
アホが度を越している。

保守層の中でも、最もリベラルに近い小林よしのりの忠告を
無視して、保守層が伊勢神宮参拝で騙されるはずがない。
女性天皇はいいが、女系はごにょごにょと言っていて、
天照大御神を祀る伊勢神宮に参拝する資格があるのか?

靖国参拝くらいのことをすれば、さすがに保守層も騙され
るかもしれないが、それは立憲民主党には死んでもできない
だろう。

とにかく枝野幸男は認識が甘い。
国民民主党の玉木雄一郎は枝野と心中するつもりか?
立憲民主党の勢いが完全に止まった今こそ、国民民主党が
浮上するチャンスがあるのに、ここで合流してしまったら、
元の木阿弥だ。

何ごとにも時処位がある。
常に状況は流動している。
風向きを見極められない船頭は船を沈没させるしかない。
立憲主義を捨てた立憲民主党はただの民主党だ。
国民主義を捨てた国民民主党はただの民主党だ。

国民は今の与党に怒っているが、野党には失望している。
怒りはやり方次第で期待に転ずることがあるが、失望は
もうどうにもならない。
玉木雄一郎は失望に加担するつもりなのか?