小林よしのり

「泥にまみれて」を読んだが・・

小林よしのり

日々の出来事
2019年 11月 6日

昨日「泥にまみれて」を読んだが、わしが高校生の頃、
読んだ印象とは全然違っていた。
良人はDVしてた印象を持ってたが、そんなシーンは
ないし、セックスシーンが度々出てた気がしてたが、
度々ではないし、どうやらわしの父親の嫌な思い出や、
その後のわしの人生で、男の嫌いな部分をすべてこの
小説の中に書いてあったものと記憶が修正されていた
ようだ。
若い頃読んだ小説は年とってもう一度読んだ方がいい
かもしれない。
なぜあのとき嫌いだったのか?なぜあのとき好きだった
のか?
若い頃の自分と今の自分を比較できる。
今読むと、あの良人はわしにそっくりだ。
よそに子供を作ってないわしの方が良心的かもしれ
ないが、作っておけばよかったと思った。
そもそも「男に尽くす」という女が今では否定されて
しまうだろうが、わしは今でも「芸のためなら女房も
泣かす」という歌が好きだし、テレサ・テンの愛人ソング
が大好きだし、理屈でどうこうなる問題ではない。
わしの多情が男尊女卑というのは違うと思っていて、
それは決して女を卑しいと思ってないからで、女は神
と思って崇拝している。
わしの周囲の女は全てわしを支える女神ばかりであり、
その女神の「多様性」を認めるわしはリベラルである。
感謝しかない。まったく感謝しかない。