高森明勅

11月九州ゴー宣道場

高森明勅

ゴー宣道場・公論イベント
2019年 10月 28日

10月のケネス・ルオフ氏をゲストに招いた道場は、
期待通り充実した内容になった。
又、楽しい時間だった。
但し、2部の質疑応答の時間に長々と自分の感想?だけを述べるような人もいた。

各地から参加してくれた皆さんは、そういう特定の参加者の意見を聴く為に、
わざわざ時間もお金も使って集まっているのではないはずだ。
質疑応答コーナーの趣旨をもう一度、確認する必要があるかも知れない。

11月10日は第85回道場が九州・福岡で開催される。
テーマは「九州は男尊女卑か?」。

このテーマが決まった経緯は知らない。
別に、九州の皆さんに敢えて喧嘩を売る為にこのテーマにしたのでは、なさそうだ。
道場の魅力の1つは、天下国家つまり「公(おおやけ)」の問題を論じながら、
決して日常の身近な感覚や「私(わたくし)」の領域を軽視したり、切り捨てたり
しない点にあるだろう。

両者を繋ぐ「回路」を重視する。
今回のテーマは、そういう道場の特色を生かすのにうってつけのテーマではないだろうか。
しかも、当日、会場では貴重な「大よしりん絵コンテ展」も開催される。
応募の締め切りは10月30日。
もう目の前に迫っている。
これを見逃すな。

なお「大よしりん絵コンテ展」という展示会の名前については、
「大版画展」といった名前の付け方だろう。
「大」は「絵コンテ」に掛かる語であって、恐らく「よしりん」に掛かる語ではあるまい。
日本人で「大」を付けて敬意を表された人物と言えば、「大楠公(だいなんこう、
楠木正成
〔くすのきまさしげ〕)」とか、「大西郷(だいさいごう、西郷隆盛)」など、
ごく限られている。

「大手塚」という呼び方も余り聞かない気がする。
もし「大」が「よしりん」に掛かっているなら、既に“漫画の神様”手塚治虫を凌駕し、
大西郷等に肩を並べるという位置付けになるのだが。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/