泉美木蘭

免疫の世界に感動してしまった

泉美木蘭

2020年 8月 15日

図書館が、ほぼ自由に利用できるようになったので、
免疫学の教科書を何冊か借りてきて読んだけど、
人体ってめちゃくちゃすごいな。

私の身体のなかには、抗体を生産するB細胞が1000億種類以上
あって、どんな病原体が来ても、その1000億以上のなかの1つが
適合して抗体の大生産がはじまるとか、

病原体の情報が運び込まれたからといって、無条件に免疫反応が
はじまるのではなく、事前の自然免疫の情報とも照合して、
身体にとって安全かどうかを判断できてから、はじめてT細胞や
B細胞の増殖が開始されるとか、

樹状細胞は、病原体の情報を体中にくっつけてリンパ節まで運び、
T細胞にその情報を伝えて、T細胞の増殖を助けるけど、
役目が終わったら、今度は増殖させすぎないように死ぬとか、

ウイルスに感染した細胞は、キラーT細胞に「破壊」されて死ぬ
のでなく、毒性の物質が漏れ出ることを防ぎ、周辺への被害を
最小限にするために、内容物を抱え込んで自死するようにできて

いるとか、

赤ちゃんT細胞は、うまく機能するものだけを残していくために、
チェック機能をくぐりぬけたものだけが集められ、
90%は死なされているとか、

免疫はただ病原体を待ち構えているのではなくて、
常にぐるぐるぐる体の中を循環することによって、危険物と
出会う確率を高めているとか、

免疫という世界が、自分の想像をはるかに超えた宇宙的な世界
だったので、感動してしまった。
特に樹状細胞の大ファン。かっこいい。

そして、先日のイソジン騒ぎで思い出した私の甲状腺だけど、
どうやら、私のT細胞が、私の甲状腺の細胞をやっつけようと
してしまう状態らしい。
T細胞、やる気出すのはいいけど、標的まちがわんといてほしい。