笹幸恵

コロナ関連の本2冊

笹幸恵

日々の出来事
2021年 9月 26日
仕事に関する本の合間に、コロナ関連の本2冊読了。
1冊は小林先生と井上正康先生の『コロナとワクチンの全貌』。
版元から一足早く送っていただきました。

タイトルのとおり、この1冊でコロナとワクチンのすべてが
網羅されていて、ゴー宣道場やオドレらの生放送を
見ていない人でも一から理解できる内容になっている。
対談形式なので、リズミカルに話が進み、
専門的な話もスッと入ってくるところが一番の魅力。
これは必携の書です。
普通に本が読める人なら、これはものすごい説得力を
持つだろうと思います。私は友人に配る予定。
先日、高森先生ともくれんさんと、本の感想動画を
収録しましたので、こちらも配信されたら
ぜひご覧くださいね。

もう1冊は、『コロナ禍で追いつめられる女性たち』
というルポルタージュ。
昨年秋、女性の自殺率が2倍近くになったことは記憶に新しい。
けれども著者の飯島裕子さんにいわせると、
昨年3月頃から異変は起き始めていたという。
シングルマザー、DVでステイホームできない女性、
非正規のエッセンシャルワーカー、
ひとり暮らしの中高年・・・
さまざまな立場の女性たちに焦点をあて、
国や自治体の支援から取りこぼされてしまっている
彼女たちの姿を浮き彫りにしている。
今なお日本の行政は「夫=稼ぎ手、妻=専業主婦(あるいはパート)、
子供ふたり」という家族形態しか念頭にないことが
ありありとわかる。
本書では女性だけを取り上げているけれど、
こうした家族形態を前提とした支援から取り残されている
男性もきっといることだろう。
社会の構造そのものを見直さないといけない時期に
きている。それも早急に。
著者の問題意識や怒りが、全編通して伝わってくる。

ちなみに本書は、ノンフィクションや調査報道の
サブスクWEBサービス「Slow News」で、
取材費用の支援を行うプログラムを使って取材・調査を行い、
連載していたものを書籍化。
ノンフィクションって、前もって企画があって取材費が出る、
というケースはあまりない(だから調査は全部自腹)。
回収できるかどうかわからない取材費用が必要なので、
ノンフィクションを書くために別の仕事でその費用を
稼がないといけない状態になる。
その負担が軽減されるサポートプログラム、
すごくいい取り組みだなあ~~~~。