小林よしのり

アニメ『おぼっちゃまくん』の脚本家のみなさんへ。

小林よしのり

日々の出来事
2023年 6月 10日

アニメ『おぼっちゃまくん』の脚本家のみなさんへ。

御坊家で雇っている「お助け軍団」の性格付けについて、
説明しておきます。
「お助け軍団」はあまりにご都合主義的に出てくるキャラ
ですが、人間でも動物でも何でも都合よく御坊家に雇われ
ていることにすればいいというわけではありません。

「お助け軍団」は、特殊な能力を持つ人間たちで、その
能力はあくまでも「ナンセンス」!
基本的には、あり得ない能力を持つことが条件です。

御坊家以外には、こんな奴は雇わない、という馬鹿馬鹿
しい特殊能力が、御坊家では、特に茶魔にとっては、
役に立つことになっています。
基本は人間です。

亀は茶魔の家来であり、愛馬みたいなもの。
茶魔の移動手段として使われています。
これも「特殊」で「ナンセンス」な存在です。
亀は、馬みたいに人間の乗り物になるはずがない生き物で、
「乗亀隊」という設定自体がナンセンスでギャグなのです。

陸上動物でも、海上動物でも、普通に調教された生物は
「お助け軍団」にはなりません。
馬や牛やイルカやクジラを調教しても、「ナンセンス」や
「笑い」に繋がらないので、「お助け軍団」にはならない
のです。

「あり得ない。ナンセンス」の要素がある存在が「お助け
軍団」です。
ハチャメチャなようでも、ルールがあります。
ルールを守れば、新しい「お助け軍団」のメンバーを創造
するのも自由です。