小林よしのり

「AERA」という曖昧主義のリベラル気どりは存在意義がない

小林よしのり

日々の出来事
2023年 6月 4日

「AERA」が皇位継承問題の特集をやっている。

最新の古代史の学説を学んでもおらず、将来の皇室の
ことを合理的に考えてもいない、驚くべきことは、
憲法14条の「門地による差別」をいまだに知らない、
それでいて権威主義に引きずられた、まったく煮え
切らない屁のような言説ばかりだ。

憲法14条の「門地による差別」が全然考慮されていない
点を見ると、わしの「愛子天皇論」も読んではいない、
それは当然、朝日系が権威主義だからであるが、
里中満智子だったら政府のお墨付きだったから、権威を
認めているのだろう。

一応、朝日新聞系は「リベラル気どり」なのだが、臆病
だから、「女系も認めるしかないのだが」という建て前を
出しつつも、「混乱が起こるから」などと言いながら、
「結論は先送り」がいいという結論に持って行く。
本音は危機感ゼロの、毒にも薬にもならない特集だ。

こんな「リベラル気どりの曖昧主義」だから、「週刊朝日」
も消滅せざるを得なかったのだろう。
男系似非保守が単なるバッシングしか出来ない中にあって、
なぜリベラルが「曖昧ではないバランス感覚」を主張
できないのか?
脳が馬鹿だからとしか言いようがないが、せめてわしの
『愛子天皇論』くらい読んでみろ!

この「AERA」の特集なら「論破祭り」のお題にするのは
意義がある。
だが、曖昧なだけに、論破するのは難しいかもしれない。
ぜひ公論戦士たちは、これに挑戦してほしい。