泉美木蘭

高市早苗の「積極財政+消費減税」で暮らしは良くならない

泉美木蘭

2026年1月23日 02:33

 自由に財政支出を増やして、国債を発行してお金を刷りまくっても、それを自国で買っていれば大丈夫・・・なわけがないと思う。
 高市早苗が勉強したという「MMT理論」というやつ、ちょっと読んでみたけど、税金を財源にするのでなく、「まず国がお金を使ってから、国民に行き渡らせる」という方法だよね。デフレでお金が回らない時ならいいけど、今のように値上げ値上げのインフレの場合は、「増税」とセットにしないと危険では?

 「日銀がお金を刷る」とは、日銀が国債を買い支えることで、市場に円が供給されるということです。つまり通貨の量が増えることになり、特にインフレのときは、物価上昇へと引っ張られていきます。
 今、積極的にそんなことして大丈夫ですか?
 昭和の時代のように、景気が良くて、会社が儲かって、給料が増えて、消費が増えて、経済発展とともに物価が上がっているんじゃありません。生活が厳しいのに、円安によってインフレになっているんですよ??

 高市早苗は、「積極財政をやりますが、その分、増税します」と言わなければ、辻褄があわないはずです。
 ところが、「食料品2年間消費税ゼロ」と真逆の発言をしていました。
 これじゃ財政運営あやしいし、日本のインフレは制御不能になりそうだということで、日本の超長期国債は売られてしまい、金利が上がってしまいました。
 海外から「日本にカネを貸しても、返済期限の30年、40年先には損させられるわ」と判断されているのです。
 
 自民党内では「減税はしない」でまとまってきたそうですが、高市が突然勝手なことを言い出したので波紋が広がっているとか。党内では「実現しない」という声もあるようです。

 日本は、発行した国債を日銀が買い支えることで、国債の値崩れを防ぎ、金利の上昇を抑えてきました。
 国債の金利が上がると、銀行を介して一般国民に融資される住宅ローンや企業融資の金利も上がってしまい、生活苦の人を増やしてしまうからです。

 でも、そんなこと無限にやれません。
 日本円は、日本国内だけで使われているのではありません。世界市場で取引されてます。
 日本の財政に不安が広がると、円を刷るたびに、円の価値は下がります。
 おまけに、日本は少子高齢化、露骨な人口減少状態に入ってしまいました。
 将来、絶対に税収が減ることがわかっています。
 ますます「日本、どうやってやりくりするつもり?」ということになります。

 しかも、日本は長いデフレ化、なんとかお金を回そうと、「マイナス金利」という苦肉の策を繰り出すほど、低金利でやってきました。その結果、いまや他国との金利差が開きすぎていて、為替で利用されてしまっています。
 海外の巨額投資勢は、低金利の日本円を借りて、それを売って、ドルに換えます。そして、高金利の国に投資して差益で儲けています。円安の大きな原因です。

 政治家だったら、しかも首相だったら、財政を立て直しつつ、物価上昇をどう抑えていくのか、円安をどう解消していくのか、その道筋を国民にしっかり説明しなければならないはずです。
 しかし、対中失策からも、統一協会スキャンダルからも目をそらすために、この真冬に巨額の税金を使って解散総選挙を開催し、党内で揉んだこともない無茶苦茶な消費減税策を考えなしに口にして、日本の信頼を落とし、混乱の極みに陥れようとしている。それが高市早苗です。