岸端みな

『神功皇后論』ますます目が離せない!

岸端みな

日々の出来事
2025年12月26日 20:50

現在発売中、「SPA!(2025年12月30日・2026年1月6日合併号)」掲載の、「ゴーマニズム宣言『神功皇后論』ボンミナ、タブラツヒメの娘」、mantokunさんの感想をご紹介します!!


(mantokunさん)
ボンミナちゃんの「意味わかんねっ!」に噴き出しました。
彼女は、自分を攫いながらも大切に愛情を持って育ててくれた熊鷲のことを外見ではなく「心」を見て慕っているから、タラシヒメの「豊満な体」にたらし込まれたなんて堂々と言われても、そりゃ理解不能ですよね。
カジカもそうだけど、理屈ではなく肉体に惚れてしまうのが筑紫の人間の性(サガ)なのかなと思いました。
私は横浜ライブの後夜祭で、小林先生に「熊鷲とボンミナの二人を見ていると、ブラック・ジャックとピノコを連想する」とお伝えしたのですが、肝心なところで見通しが甘い熊鷲には、しっかり者のボンミナちゃんがベストパートナーだと思います(笑)

そして、頭脳と度胸だけでなく肉体能力もずば抜けているタラシヒメ、前回の熊鷲を見上げた時のあどけない表情の美しさには私の心も射抜かれました!
連載初期の頃、タラシヒメは「お前はいずれヤマトの王にもなれる器だ」と言われて育てられたのかなと想像したことをコメントしましたが、これまでの彼女の一貫した行動と思想を見ていると史実の神功皇后も、もしかしてそうだったのかもしれないと思うようになりました。

峠タケルも熊鷲もタブラツヒメも皆それぞれに勇猛で優れたリーダーですが、彼らは先祖代々の地と民の暮らしを守ることに終始しています。
恵まれた地に住んでいたために、中央集権的な王権を築いて海外と対抗する大きなクニを作ろうという発想に至らなかったことが、戦いに大義を持たせることで大軍を組織できたヤマトには最終的に敗れざるを得なかった理由なのかなと思いました。

雄略天皇より早い時代に身重の女性の身で海外派兵を行い、王位継承争いまで制したタラシヒメがどれほどの傑物か。
そもそも神功皇后以前に漢風諡号に「神」があるのは初代神武天皇と、神武天皇と同じ和風諡号(ハツクニシラス)を持つ10代崇神天皇のみ。
夫が仲哀天皇なのに皇后が「神功」で彼女が産んだ子を「応神」となっていることからも、律令国家となった日本でも彼女ら母子が皇統の画期的存在であったと認識されていたことが分かります。
その応神天皇五世の孫と称した継体天皇と、応神天皇の直系子孫である手白香皇女が現皇統の直接の祖であることを思えば、神功皇后はまさに皇祖と讃えられるべき偉大な存在ですね。

穴居民というイメージを裏切る、天高い場所に住処を持つ誇り高い女首領・タブラツヒメが熊鷲をどう処断するのか、ヤマトの女王タラシヒメとどう戦うのか、ますます目が離せません。来年も「神功皇后論」を楽しみにお待ちしています。