時浦兼(トッキー)

未だ解消されない「敗戦国ルール」がある!

時浦兼(トッキー)

政治・経済
2013年 2月 20日
2月15日のブログで
著作権保護について書きましたが、
ちょっと関連のある話が今日の
朝日新聞に載ってましたので
紹介しときます。
先日も書いたように、
日本の著作権保護期間は
作者の死後50年と決まっています。

ところが、戦前・戦中に
発表された作品に関しては、
日本は米・英・仏など戦勝国の作品には
10年延長しなければならないという
「敗戦国」扱いのルールを
未だに課せられているそうです!

同じ「敗戦国」でも独・伊はすでに
外交交渉によりルールを撤廃しており、
日本だけがこの「敗戦国加算」を
課せられているそうです。
これは米国の圧力と言うよりは、
日本の弱腰の問題でしょう。
日本音楽著作権協会(JASRAC)は
この「敗戦国ルール」の
撤廃に向けた交渉をするよう
岸田文雄外相に
申し入れるということです。

JASRACが戦時加算で支払うために集めた
音楽著作権料は昨年だけで1億6千万円、
その7~8割は米国への支払いで、
小説・映画等を含めれば金額は
その数倍になるとか。
JASRAC会長で作曲家の都倉俊一氏は
「日本だけが課せられたペナルティー」
と訴え、要望書には
「戦時加算問題が解決されない限り
戦争は終わらない」
と書かれているそうです。
未だ日本だけ敗戦国扱いが
続いていることを恥と思うなら、
政府は一刻も早く交渉を始めて
もらいたいものです。