時浦兼(トッキー)

デタラメ選挙制度によるデタラメ圧勝!

時浦兼(トッキー)

政治・経済
2012年 12月 18日
昨日のブログ
「安倍自民党は民意の
積極的支持を受けてはいない」
の続きです。

さらに詳しい選挙結果の分析が出てきて、
自民党の「民意薄い圧勝」の実態が
明白になってきています。
自民党御用新聞の産経でさえ
昨日に引き続き、今日の朝刊でも
「自民党の得票率は43%程度にすぎない」
として、この「圧勝」と実際の民意の間に
「もしかしたら乖離があるということは
肝に銘じておく必要がある」
と書いています。
しかも、産経がここで書いている
「自民党の得票率は43%」というのは
投票した人のなかでの比率であり、
戦後最低の59.32%を記録した
投票率を考慮していません。
棄権した人を含めた、
全有権者に占める比率でいえば、
小選挙区で自民党の候補者を書いた人は
24.67%にすぎないのです!
投票しなかった人は
権利を放棄したのだからカウントしなくていい
という意見には賛成しません。
棄権も一種の意思表示だと考えます。
小選挙区では全有権者のたった4分の1
の支持しかないにもかかわらず、
全国300選挙区のうち237区で
自民党が勝利、勝率は79%になりました。
比例復活を含めれば、
選挙区に出馬した自民党候補の
当選確率は95.5%にも及んだのです!
しかも、投票者に占める43.01%という
数字で見ても、これは2005年の
郵政解散で自民党が圧勝した際の
得票率43.85%より低いのです。
にもかかわらず、獲得議席は
2005年より69議席も増えています。
これは、今回の選挙では政党が乱立し
非自民の票を食い合って
自民に「漁夫の利」をもたらしたためで、
候補者乱立がなければ自民は
単独過半数の確保ができなかった
計算になるのです。
もっとひどいのは、
政党名で投票する比例代表で、
ここで「自民党」と書いた人は
棄権も含めた全有権者の
たった15.99%にしかならないのです。
しかもその得票数は
衆院選に比例代表が
導入されてから過去最低。
前回、民主党が圧勝した
選挙よりも219万票も
減らしているのです!
前回、民主党圧勝の選挙よりも、
自民党は支持されていないのです!
それにもかかわらず、
自民の比例当選の
議席は増えています。
現行の選挙制度が、
デタラメすぎるのです!
今回の自民「圧勝」は
小選挙区比例代表並立制という
現行制度の「魔力」であることは、
産経新聞ですら認めています。
民主党の小選挙区の得票率は
自民党の約半分だったのですが、
議席は自民党の1割強しか
獲得できなかったのです!
これでは、また次の選挙では風次第で
どーにでもなってしまいます。
一刻も早く選挙制度を見直し、
中選挙区制を
復活させなければなりません!
そうしなければ、今後も日本の国は
選挙のたびに右に左に大きく
揺れ続け、そのうち
ぶっ倒れてしまうでしょう!