小林よしのり

地下鉄サリンからヘイトスピーチへ

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2014年 3月 20日


今日20日はオウム真理教の地下鉄サリン事件から

19年が経つ。

あの大騒動の最中、すでにオウムと裁判闘争に

入っていたわしは、尾行する得体のしれない連中の

気配を察知し、身の危険を感じ、

仕事場の引っ越しをしていた。

VXガスを武器に持つ暗殺団がわしの仕事場と

自宅で待ち伏せし、喫茶店ではすぐ真後ろまで

迫っていたが、ぎりぎりで逃れた。

尾行を巻くために街の中を歩き回るという経験は、

あのときが初めてで、以後はない。

 

警察は全然信じてくれず、この地下鉄サリン事件後に、

ようやくわしの引っ越し先を見つけて、あいさつに来た。

その後、一ヶ月くらいはパトロールが付くようになり、

毎日、郵便受けに「異常なし」の警察のメモが

入るようになった。

 

カルト化した連中への警戒感は、動物的カンで察知

しなければならない。

あの頃もオウムの異常な行動を「大したことない」と

言っていた連中が99.9%だった。

そして今、異常な極右カルト集団が、

「ヘイトスピーチ・テロ」を行っている。

「ヘイトスピーチ」はサリンやVXガスのようなもの。

被害者は「在日」に特定されているが、非常時には

虐殺にだってつながるのが「ヘイトスピーチ」である。

放っておくと大事件に発展するだろう。

 

 

413日(日曜)の「ゴー宣道場」は、

極右排外ナショナリズムの原因、心因を徹底分析!

今後の対策を議論する。

憎韓・嫌中ブームの反知性主義を斬る!

ゲストは萱野稔人氏(哲学者)、朴順梨氏(フリーライター)

である。

 

萱野稔人氏は、政治哲学の学者であり、津田塾大学の

学芸学部・国際関係学科教授である。

著書に『国家とはなにか』(以文社)

『新・現代思想抗議―ナショナリズムは悪なのか』

NMK出版新書)がある。

 

朴順梨氏は、在日3世だが、日本人と結婚して帰化した

から現在は日本人。

最近出た著書は『奥さまは愛国』

(河出書房・北原みのりとの共著)、

『韓国のホンネ』(竹書房新書・安田浩一との共著)

もある。

当日は『奥さまは愛国』の販売も行う。

 

第一部はネットで生中継するから、画面の中に

ネット右翼が襲来して、「ヘイトスピーチ」で妨害して

くるだろう。

その「ヘイトスピーチ」の様子を世界に発信するのだ!

それが今の日本の実態であり、そのネット右翼が

安倍首相の「コアな支持層」であるとな!