小林よしのり

作画スタッフへの励まし

小林よしのり

新刊情報
2014年11月11日 05:53


これは作画スタッフへの励ましで言うが、『ゴー宣special』の

8章までの完成原稿を見ると、なかなか凄いじゃないか!

見ごたえのある、迫力ある絵になっている。

 

宇野常寛氏は『戦争論』を情報と言うが、実は物語と情報の

両面があって、ネトウヨは情報しか受け取れないが、

物語の情緒を受け取った読者の方がはるかに多いのである。

ネトウヨは『戦争論』の読者のほんの一部だ。

 

なにしろわしは、センチメンタリズムを慰安婦に取られて

しまっている当時の状況を、ひっくり返すために『戦争論』を

描いた。

動機は祖父たちへの感謝なのだ。

自国の祖父たちへの情愛を取り返すための『戦争論』だったのだ。

 

情報ではセンチメンタリズムを取り返すことは出来ない。

だから「南の島に雪が降る」や「特攻隊」の物語を、

戦後民主主義者である小林よしのりの物語に重ねることによって、

祖父と孫の世代を繋いだのだ。

そのような作業は、情報のみでは出来ない。

物語でしか、情愛の回復は出来ないのである。

 

ネトウヨは基本的に情緒が欠落しているから、情報戦の快感に

溺れていくが、そんな連中よりはるかに多い読者が、『戦争論』の

物語性に心を揺さぶられ、涙して、感動してくれたことを

忘れてはならない。

 

そして、漫画のネーム部分は情報かもしれないが、漫画の絵には

情報を上回る衝撃や、感動を伝えることが出来る。

だからこそ、単なる絵解きにならないように、絵が説明図になら

ないように、考慮して描いていくことも必要なのである。

 

11月いっぱいを目指して、現在進行中の『ゴー宣special』は、

まず第1章で、ほとんど文字のない、絵だけで物語を進行させたが、

その絵の迫力が尋常ではない。

作画スタッフ諸君、この調子で頑張れ!