小林よしのり

民主党大学にゲストで出てみて

小林よしのり

2014年 9月 28日


民主党大学というものに、ゲストで出た。

自民党に対抗し得る野党を育てたいと思うからだ。

それが「公」のためだと思っている。

 

自民党の補完勢力としての政党ばかりできている。

維新の党、太陽の党、次世代の党、みんなの党、

本当は自民党に入りたいのだろうというような政党ばかりだ。

みんなまとめて「自民補完党」という名前にしちゃえば

いいじゃないか!

 

自民党は公明党との連立が難しくなったら、「補完党」と

組む手もあるんだぞと脅せるから、公明党を形骸化させる

のに役に立つ。

権力に「執着」する公明党ゆえに、日本に「中道」の政党が

育たない。

 

一党独裁体制が好きなら、北朝鮮や中国に行くがいい!

日本の「公」のためには、政権交代可能な野党を育て

なければならない。

国民は権力の奴隷になってはいけない。

 

国民が「勝ち馬に乗る」、「権力に擦り寄る」へタレばっかり
なってしまったから、安倍政権の支持率がなかなか落ちない。

自民党の中で政権交代を起こす選択だってあるのに、

国民がニヒリズムで安倍政権に任しときゃいいかとなっている。

 

景気回復を80%が実感できないのに、脱原発を圧倒的多数が

希望してるのに、まだ国民は「それでも民主党よりはいいか」

となっている。

どうしようもない無気力だ。

国民が政党を操るくらいの気概がないのだろうか?

 

今日、海江田代表と話してみて、発見したことが二つ。

さすがに大人で、ゲストを呼んだ場で、党首の自己主張は

控えよう、せっかくのゲストの意見をよく聞こうという「耳従う」の

精神があること。

消費税は、国の借金を増やして若い人たちに負担を背負わせ

ないためには、上げなければ仕方がないのだと、

ちゃんと説明したこと。

 

民主党の再生には力を貸さなければならない。

そして民主党が政権を取ったら、またわしは「反権力」に

なるだろう。

権力は「公」からどうしてもズレる。