小林よしのり

徴兵制について

小林よしのり

2014年 7月 12日


集団的自衛権を認めると、自衛官の応募が減って、徴兵制に

結びつく」という言説を100%ないとは言い切れない。

今でこそ自衛官の「合コン」は大賑わいだが、それは女性が

「安定」を求めているからであって、公務員として自衛官は

モテモテの状況にある。

それは憲法9条の恩恵を自衛官が受けているということになる。

 

イスラエルとパレスチナ、イラクとシリアの状況を見ると、

将来必ず自衛隊が出て行くときがくるだろう。

その確率は80%以上ある。

「後方支援」は安全かというと、そうはいえない。

現在の戦争に前方も後方もなく、「後方支援のみ」という限定も

卑怯の誹りを受けることになるかもしれない。

 

家族を支える父が戦地に行くとなれば、もう「安全・安定の

自衛隊」ではないのだから、今後は自衛官はモテなくなる。

自衛官募集では、AKBのぱるるを使ったり、募集ポスターに

萌えキャラを使ったりしているのも気色が悪い。

嘘くさい広告で集めなければならないほど、募集は大変なのか?

有能な人材だけ集めればいいのなら、嘘くさい、甘々な

ポスターをつくる必要はない。

国を守る覚悟のある人材を求む」と言えばいいではないか。

甘く媚びてるのは、騙して馬鹿も入れたいからだろう。

 

もし自衛官の応募が減って、徴兵制を採用せざるを得なくなる

のなら、わしは良いことだと思う。

国防を語るのに当事者意識がないことの方が、大問題だ。

徴兵制にしたら、まず警察がネット右翼の住所・氏名を調査し、

勇ましいことを言ってる人物から召集令状を出すことにする

べきだと思う。

当事者意識のない言論が、国の行く末を誤まらせてはいけない。

わしは徴兵制に賛成である。