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小林よしのり

コンテ一本描き終えた愚痴

小林よしのり

日々の出来事
2014年 6月 18日


『大東亜論』のコンテがやっと一本上がった。

くったびれた――。

土曜からコマ割って絵コンテ描きはじめたので、

結局5日間もかかっている。

ファクト・シナリオはそれ以前から。

 

脱刀令から廃刀令までの間の士族の雰囲気を、

たった数コマ描くためだけに、

一冊本を読んでしまったし、本当にくたびれる。

時事ネタの『ゴー宣』なら考えたことを描く

だけだから、こんなに苦労しないが、

『大東亜論』はくたびれる。

 

小説家なら一年くらい史料を読みまくって

執筆を始めるのだろうが、わしは従業員を

抱えるタコ社長だからそんな余裕はない。

せめて一週間くらいハワイで本を読みまくる

ことが出来れば蓄積できようが、パリで贅沢

し過ぎたから、もう無理だ。

ハワイで読むなら仕事の史料本なんかじゃ、

もったいないけどね。

小林よしのり

漫画家

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」（光文社）にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」（扶桑社）にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」（幻冬舎）にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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