小林よしのり

自由民権運動は今も続く

小林よしのり

2015年 5月 20日


『大東亜論』の2巻を締めくくりたいが、そのためには

3巻の筋立てのおおよそを見当つけておかねばならない。

そこで現在4冊の本を同時並行で読んでいるが、

3巻で登場させる植木枝盛は、明文化された憲法の必要性

を説いたのだから、ルソーと全く同じ思想ではないと

分かってますます好きになった。

 

「自由の精神なく独立の気象なく政府に依頼し政府を

恐怖し政府の命令とあれば是となく非もなくへーへー

はいはいひたすらこれに従って言うべき事も言いもせず

論ずべき事も論じもせず怒るに怒らず怨むに怨まず

卑屈の奴隷に甘んじてここに満足する人民等はこれは

国家の良民ではない、ほんに国家の死民でござる」

 

これで22歳なんだから、明治初期の言論人のレベルは

今よりかなり高い。

今のメディア関係者はまさに「死民」!

自称保守言論人も、リベラル言論人も「死民」!

「死民」だらけだな。

 

福沢諭吉も中江兆民も勉強せねばならないから、もっと

読書する時間を作らねばならない。