小林よしのり

今は亡き青林堂のやせ我慢の精神

小林よしのり

日々の出来事
2015年 5月 14日


東京管理職ユニオンという労働組合から、「青林堂にかかわる

皆様へのお願い」という文書が郵送されてきた。

8年前に靖国問題についての共著が出て、その中の一人に

わしの名があったから、来たのだろう。

 

青林堂は「ガロ」という伝説の漫画雑誌を出していた出版社で、

わしも「SPA!」が掲載してくれなかった

『ゴーマニズム宣言』の「かば焼きの日」を、

原稿料なしで載せてもらったことがある。

何でもいいから、「ガロ」に一回でも載せてもらったことは、

わしの名誉でもある。

 

それほど青林堂という名前には伝説的ブランド力が

あったのだが、近年は「保守」を自称したネトウヨ雑誌を出して、

在特会にまで主張させ、幸福の科学が支援する不愉快極まりない

雑誌を出すようになってしまった。

 

長井勝一編集長が生きていたら、食い扶持のために悪魔に魂を

売るような商売はしなかっただろう。

 

その青林堂が、実は従業員に対するパワハラやら、不当解雇やら、

賃金未払いやらのトラブルを抱えているという。

青林堂の栄光を汚す現在の出版社の体制に、今後わしが協力する

ことはない。

そのことは宣言しておく。